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  山形県 朝日連峰の渓
  2018/06/22〜24


  斉田、高橋、田中、宮川







Text : 宮川
Photo : 斉田、田中

6月下旬、ケンちゃんがどうしても40オーバーを釣りたいと斉田さんと打合せていたところに、珍しく家族の許しが取れた私と高橋さんを加え、実績のある朝日連峰の川へ向かう事にした。
今回は連休でもなく平日からの入渓となり、いやがおうにも期待が膨らむ私達であった。

入渓地点よりも随分手前のゲートに車が到着したのはAM4時30分頃。到着後の乾杯をしてひと寝入りする予定であったが、すぐに辺りが白んできて早々に出発する事になる。空は曇天模様で小雨が降ったりやんだり。近くに台風も接近しており何とかこの3日間だけでも晴れて欲しいと願う。

まずは1時間20分ほどアスファルト道を歩くことになるのだが、みなが口々に言うのはアスファルト道を歩くのは疲れるし長く感じると言う事であった。なぜだろう・・・。その答えは簡単。車で走れる道をなぜわざわざ歩かなければならないのかという思いが誰の心にもあるからだ。
ようやく山越えに入ったが、ここからもかなりしんどいめにあう。小雨が降ったせいか落ち葉がしっとりとしていて、急斜面を登ろうにもズルズルとすべってなかなか前に進まない。私は幸いピンソールを装着していたので、幾分かみんなより楽出来たかもしれない。
山越えして入渓地点に入ったのは11時30分頃ではなかったであろうか、皆疲労こんぱいである。今年初釣行であった私の身体にはそうとう厳しかった。ここからテンバまでザックを背負ったまま釣上ろうとの話になったが、正直言って川を前にしても疲れ過ぎて気力がなかなか湧かない。しかしこんな山奥の抜群の源流を前に竿を振らなければ何しにきたか意味がわからないので、気力を振り絞り竿に仕掛けを結ぶ。ほどなくして最初の1匹目をあげたのはケンちゃん。サイズは大きくないが岩魚を見た瞬間やる気がみなぎってくる。
山を分け入り、道なき道を進む 入渓地点にて竿を出す私

最初のイワナはケンちゃんに。
深場はヘツリで泳ぎを回避。

何匹か釣ったところでテンバを探すことにする。しばらく遡行すると快適そうなテンバを発見。すぐさまタープを設営し軽く乾杯。
よし!こっからが本番と意気込んで釣り上がるも、なかなか大きさが伴ってこない。せいぜい無き尺サイズ止まりとなる。しかも私は初日ボウズである(釣行へのインターバルが長すぎて釣りが下手になったのか?)。
気をとりなおして第2のお楽しみである宴会に突入! 今日も盛大な焚き火を前にビールが進む。
例によってケンちゃんと私が豊富に酒を積んできたので存分に飲める。
釣った魚をお土産用に焼がらしにもする。

焚き火の炎を見ながら、まったりと飲む。
至福の時間。

我が会の板長が作ってくれた、絶品モツ鍋!

翌日は快晴である。
今日は上流の二又まで釣り上がり、いよいよ以前40オーバーの実績のある谷へも入る事となる。皆の期待はマックス。特に私は前日さんざんであった為、今日こそはである。
しかし、釣りあがっていくにしたがい皆が何かが違うと感じ始めた。魚はそこそこ出るのだが尺が出ないのだ。
この川であればとうに尺が出ていてもおかしくない。
二又まで少し急ぎ、右と左へ2人ずつ分かれる。
以前右に入った事のある私は高橋さんとともに左へ入る事に。左には見事な釜が多くあり、ここならばという大場所があったのだが、せいぜい泣き尺止まり(しかも私はここまで1匹という散々な結果)。
やはり右の谷に入るべきであったかと半分後悔しながら、ケンちゃんと斉田さんを待つ。
やがて2人が戻ってくるがいまいちの表情。何匹か釣れたが結局「宮ちゃんサイズ(泣き尺)」だよとの事。
このような大場所で我が会の手練をもってしても、釣れない時は釣れないのだ。

2日目も最初に釣ったのはケンちゃん。
斉田さんにいいサイズが釣れる(でもサイズに満足していないよう)。
高橋さんもやっぱりサイズに不満。

斉田さんは餌用の仕掛けに毛鉤を結びイワナを釣った。
どうだ!の表情。

最近テンカラの腕をあげた高橋さんに良型が!
残雪の脇からテンカラを振るケンちゃん。

焚き火仙人。
イワナが釣れない分、料理に精を出す私。
この夜食べたイワナ寿司とイワナの唐揚げは最高でした。
明るいうちから宴会に突入。

今回のテンバ。
平らで薪も豊富で最高だった。

恒例の記念撮影。
左より田中、宮川、斉田、高橋。

この川であれば尺オーバーは間違いないと意気込んで望んだ釣行であったが、なかなか思うようにはいかないものである。しかし3日間とも天候には恵まれ、焚き火を囲んだ楽しい宴会を2日も出来たので良しとしなければならないであろう。
お土産に焼いた焼がらしは我が家の娘2人がうまいうまいと言って、あっという間に平らげてくれた。

最後に、私が釣行記をまとめる役目であったにもかかわらず釣果の影響か筆が進まず、掲載が遅くなり申し訳ない限りである。

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