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  南アルプスの渓
  2017/04/15-16



  斉田、福田、高野





Text & Photo   : 高野

去年の冬は記録的な少雪だったように思う。
今年は新潟や山形の友人たちからの情報だとそれなりに降ったようだから、平年並みの積雪があったようだ。
となると6月までは雪渓が残るだろう。
そんな状況だが、もう源流釣行の虫が騒ぎだした・・・。
例によって渓道楽の中でも1,2を争う釣りバカの斉田さんからの誘い。
乗ったのは私と福ちゃん。みんな超のつく釣りバカ。
そんなバカでもさすがに東北や上越の源流は厳しい。
そこであまり雪が降らないであろう南アルプスの源流部に狙いを定めた。

4月の半ば、3人を乗せた車が中央自動車道を突き進む。
曲がりくねった道を進み到着した真夜中の車止め。
エンジンを止めるとシーンと静まりかえって、時折ピーッという鹿の声だけが響く。

お疲れさま〜と軽く宴会してひと眠りしたのだが、寒くてよく眠れないまま夜明けをむかえた。
寝不足ぎみだがパッキングを済ませて、重たいザックを背負い林道を歩き始めた。

ようやく着いた渓で第一投。
天気は快晴。
この後に急変するとは思ってもいなかった。


























福ちゃんの毛鉤にに良型イワナ。


綺麗な源流岩魚。
また福ちゃん!

























今日はノッてるね!

エサ釣り組は苦戦。
アタリすらなく、時間だけが過ぎていく。

全然釣れない・・・。

























2尾釣ってる福ちゃんは余裕。

日当たりが悪くなった流れには、残雪が出てきた。

釣り上がっていくと目の前に滝が出現。
滝は直登できず、簡単に巻けそうもなく右往左往してルートを探す。
右も左も相当高く巻かないとダメそうだ。
ザイルを出して確保していくが、ここでもまた残雪に足元をすくわれる。
落ちたら怪我じゃすまなそうなので、仕方なくあきらめた。
夏だったら問題なく行けそうなルートだが、雪が乗ってちゃ無理。
おまけに空模様も怪しくなってきた。天気予報では晴れだったのに・・・
もうテン場に戻ったほうが良さそうだ。
斉田さんも自分もアタリすらないまま終わってしまった。

この先は渓通しでは行けない。
巻道は・・・。

















トラバースルートに雪が乗っていて、
先に行くのは不可能だった。
残念だが引き返す。

引き返す理由はもう一つあった。
今まで晴れていたのだが、
急に曇ってきて冷たい風が出てきたからだ。

まるで雪雲のような黒い雲が
高い峰を越えてきた。

今にも雨が降り出しそうな気配が
渓を包み込んでいた。

テン場に戻ったとたんに強い風が吹き始め、かなりの強さで雨が降ってきた。
「良かった〜! 俺、雨具持ってなかったから降られたらアウトだったよ」
天気予報は晴れだったし青空も見えていたから、サブザックに雨具を入れてなかったのだ。

「こりゃダメだ、昼寝昼寝!」
3人ともあまり寝てなかったので、シュラフに入ったとたんに眠りに落ちた。

と思ったのも束の間、おちおち寝てもいられなかった。
ものすごい突風でタープがあおられて、今にも飛んでいってしまいそう。
寝ている顔にもバタバタと当たるから熟睡できない。
ただ、かなり低く張ったので雨が吹き込むことはなかったのが幸いだった。

2時間も寝ただろうか。
いつの間にか雨もやみ、風も収まっていた。
空は明るくなっていた。

斉田さんが竿をもってテン場のすぐ下流へ向かった。
ここまで来たのだから1尾くらい釣りたい。

どうやら斉田さんが1尾釣ったようだ。

自分も落ち込みわきの倒木の隙間にエサを落とす。

あまり流れのないところだったので、そっと仕掛けを上げてみると、ググっというアタリが来た!
掛かったのは9寸の良型だった。

やっと釣れた9寸。
だいぶデブったように見えるな。
太ったわけじゃなくて下にダウン着てるだけですから!


こいつは今夜のおかずにした。
山菜と一緒に天ぷらだ!



























今宵の焚き火も盛大に!
今シーズンの初焚き火。

























昼寝してるから、夜も余裕〜。
たっぷり焚き火が楽しめた。

低く張ったタープは風雨を防いでくれる。
テン場でのお約束、記念撮影。

2日目は別の沢へ。

なかなかの渓相で期待感大!


























イワナ求めてガレ場を登る。


























渓相は素晴らしい!!
でも、イワナは釣れなかったよ(T_T)

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