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  長野県 秋山郷 栃川
  2014/07/12


  鈴木さん
  田中、高野(渓道楽)





Text & Photo : 高野

本当なら、つり人社の取材で山形に行く予定だったのだが、運悪く台風が直撃。
さすがにヤバイので中止となって、週末の予定がぽっかりと空いてしまった。
渓道楽の他のメンバーに声を掛けたのだが、残念ながら行ける人がおらず諦めていた。
そこへ鈴木さんから電話が。
「週末に秋山郷に行くんだけど、どう?」
「はい、行きます。」
と二つ返事で秋山郷行きが決定。
しかし、渓泊まりではないので釣りは日帰りだ。
最初は外ノ沢に行こうかと言われたのだが、飛ばしても片道4時間と言われてビビってやめてもらった(笑)
日帰りで往復8時間歩いたらヘロヘロ間違いなし。確かにイワナはたくさん釣れるだろうけど。でも、自分の体力じゃ無理かな。
というわけで、栃川に決定。5月に入ったときは全く釣れなかった渓だが、あのときは車降りて直ぐだったし。
今回は2時間は歩くから大丈夫だろう。

我々は相変わらず通行止めの十二峠を迂回して、さらに国道405号の工事で朝5時まで足止めを食らって、
明るくなってから車止めに到着。

早速、準備を整えて、苗場山への登山道へと取り付いた。

登山道を進む。
あまり歩く人がいないのか、草に覆われている。

ドクベニタケかな。
似たようなのもあるらしいが、いずれも食用とはならないようだ。

登山道は一度尾根に上がり、栃川の支流に下降する。
これが、その支流。
ものすごい荒れようだ。相当水が出たのだろう。

























そして登山道は再び登りに。
ここを尾根まで上がったところが4合目。























そして、栃川へとネマガリタケの藪漕ぎで下降。
以前、鈴木さんは2頭のクマに出くわして、
とても危ない目にあったらしい。
ここらへんは完全にクマのテリトリー。

田中さんは、
クマ撃退スプレーをぶら下げている。

やっと栃川に着いた。
でも最後が急だな。


栃川の澄んだ水が、岩の間を流れ落ちる。

降りて直ぐのところで魚影発見。
しかし、食わなかった。

好ポイントが連続する流れ。
だが、アタリは無い・・・。


今日は素晴らしい天気だ。
台風は昨日通り過ぎているが、思ったほど影響は無かった。
結果論だが、これなら取材釣行も大丈夫だったなぁ。

瑞々しいカエデの葉。
寒かったのでウインドブレーカを着る。
鈴木さん曰く、栃川はいつも寒いらしい。
ここで二股になっていたので、二手に分かれた。

別れてすぐのところで、待望のイワナ!
8寸の綺麗なイワナだった。
ようやく出たイワナにホっとする。

このくらいの型が出れば、満足だ。
さあ、やっと釣れるところに来たか。
期待に胸が膨らむ!




















ところがアタリが1回あっただけで、渓は沈黙。
 おそらくここが鈴木さんに聞いていた
魚止めだろう。

なんてこった。
 頼むからここに溜まっててくれよの
期待もむなしく、アタリすらなく終了!

やはり栃川のイワナは、
大水でほとんど流されてしまったようだ。
下流には堰堤がいくつも作られてしまい、
本流から遡上は無理。
生き残ったイワナたちが復活するのは
いつのことだろうか。


























帰り道、立派なブナが見送ってくれた。


























台風一過の空がいい感じだ。
イワナは少なかったが、素晴らしい流れだった。


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