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 福島県 只見の渓
  2008/05/17〜18


  黒田さん
  篠原、田辺(渓道楽)



Text : 田辺
Photo: 篠原

「あ〜、今年はまだ岩魚の顔を拝んでないな〜。GWの釣り人銀座も終わったことだしそろそろ始動すっかな。」
ってなことで同行者を募集すると篠原さん、まっちゃん、そして、かのヨセミテで腕を鳴らした超一流クライマーであり、ウオータークライミングの草分け的存在であり、釣り人社「焚き火の炊きつけ」著者であり、「渓流」でおなじみの黒田さんも手をあげていただきました。
行き先はいつのも小国かなあ、と思っていたら、篠原さんから、「黒田さんお奨め?の只見方面もいいのでは。」とのメールが。只見方面は数年前に遊びに行った事がありましたが、宿泊りや、チタケ採りメインだったので一度は会津方面の山に泊まってみたかった私に異論はございませんでした。

出発日の金曜日は生憎の月例営業会議でございまして、朝イチから缶詰め状態の上に「ジョーショーリツ○○%」「タッセイリツ○○%」「ケーツネ○○円」といった胡散臭い言葉の嵐の中、わがチームの100%達成項目は、「ハンバイソクシンヒ」と「コーサイヒ」のみでございました。(泣)
当然のごとく会議終了後は懇親会という名の上司を囲む会となり、当然のごとく魚釣りだからといって断る勇気は私にはございませんでした。篠原さん達には申し訳なかったのですが、ビールを2Lほど飲ませられて???しまいました。
(まあいいか、私は一応、会の怪腸だし、まっちゃんという優良運転手がいるし。)と高をくくっていたら、その約30分後に篠原さんからメールがあり「まっちゃんは仕事が終わらずキャンセルとなりました・・・。」(合掌)
結局運転可能なアルコール血中濃度は篠原さんしかいなかったので、「くれぐれも眠くなったら途中で止まって一休みしてくださいね。」とお願いし、ZZZ・・・。気がついたら朝になり、車止めでございました。

この場所はどうやら人気の川らしく、すでに2台の車が止まっていて、みなさん身仕度をされています。
黒田さんは、とちぎナンバーの3人連れの人のいいおじさん達を相手に「ここは大きいイワナが釣れるのですか?」「今まで釣った一番大きなイワナは何センチですか?」などと質問し、「我々はここから2時間以上歩いて険悪なゴルジュを越えたあたりで泊まって釣りをするので、どうぞお先に行ってたくさん釣ってきてください。」などと言っておりまする。「え〜、事前の話ではテンバまで30分でラクチンの沢歩きのはずでは・・・。クライマーのいう険悪なゴルジュって・・・ここで車上荒らしの番をしてようかな。(笑)」

まあ、どちらにしろ日帰りではないので、まずは入山祝いで缶チューハイを1Lほどやっつけます。
もしホントにやばかったら途中で引返して林道宴会にしようと沢歩きを開始したのでございますが、黒田さんの言う30分は思ったより近い場所でして、一面コゴミ林の快適なテンバでございました。拍子抜けしている間もなく3人で手際よくタープをはり、薪を集めると、まだ朝だというのに黒田さんは焚き火を始めてしまいました。
ワタクシは一応、釣りが趣味ですのでテン場キーパーを決め込む黒田さんの「刺身を食べたいなあ。」という要求に答えるべく、篠原さんとお魚釣りに出かけました。
このあたりは明らかに日帰りの釣り人に釣られているので、少し歩いてから竿を出そうとしましたら、程なく大きな堰堤が・・・。一応ちょっかいを出してみるとすぐにアタリがあり、7寸を越える太ったイワナさんが釣れたのでした。これは上流ウジャウジャかも!、という大きな期待を胸にしばらく踏み跡を歩き始めたのですが、どうも篠原さんの脚どりが鈍いようで、ぜんぜん追いついてきません。おかしいなあ、具合でも悪いのでは、と心配して待っていると、なんと手に持ったビニール袋にはさまざまな山菜が。そうか、そういうことか、とワタクシも山菜の目にシフトすると、そこはコシアブラとタラの林でございました。

只見の渓には未だに雪が残る
ここには春が訪れたばかり
堰堤で出た良型イワナ
いかにもなポイントを攻めるも・・・

しばらく歩いて沢に降りると今度はウルイとウド畑、さらに歩くとコゴミ畑・・・。それこそ街場で商売になりそうな状態でしたが、商売は地元の方にお任せするのが道理なので、自分達が楽しむ分だけ摘ませていただきました。
肝心なお刺身でございますが、日帰り圏内を脱出する前に雪渓群に遭遇してしまい、枝沢に入るも釣り人に出会ってしまいまして、あえなく退散いたしました。
まあ、オサカナは釣れませんでしたが、今の只見は春真っ盛り。
メジャーな山菜のフルコースと、強烈な晴れ男の黒田さんのお陰で、盛大な焚き火のもと大宴会は深夜まで繰り広げられるのでした。(これでワタクシと篠原さんの厄払いになればいいのですが・・・。)

ウルイ畑に歓喜する
素晴らしい渓の恵み
さぁ、これからだ!というところで雪渓のお出迎え
支流はどうだろうか
清らかな澄んだ流れが心を和ませる
今夜も気の合う仲間と焚き火を囲もう
只見の夜は静かに更けていく

さて、翌朝でございますが、すでに愛しのビール&焼ハイが切れてしまった我々にいつまでもテン場でマッタリとしている理由などどこにもございません。サッサとテン場を片付け酒屋さんへ直行。運転は???結局「どうぞ呑んでくださいな。」という篠原さんのご厚意に甘えるワタクシ。11時の定食屋さんのOPENまでビール1L、定食屋さんでビール1本、温泉にゆったり浸かって帰りの車中では???????忘れました。(自爆)
早く会のHPで、下戸で運転の好きな会員を大募集して、どんな手を使ってでも入会させないと誰も遊びに行ってくれなくなるなあ・・・。と真剣に思う今日この頃でございます。
次回は6月の山形です。同行予定のみなさま、こんなお酒にめっぽうだらしないワタクシですが、どうかワタクシに内緒で日程を変更したりすることなく、見捨てずにご一緒させてくださいませ。(懇願)

立派なウド!
楽しみはイワナだけじゃない。
これだから山釣りはやめられない。
野趣溢れる山菜に笑みがこぼれる
コゴミも美味しい山菜だ
顔を出したばかりコゴミを丁寧に摘み取る
もちろん、全部は採らずにおく。そうすればまた来年も恵みを享受することができるのだ
今夜はこれを肴に・・・

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