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源流酒場は
   今日も満員
静岡県 大井川水系 源流部

2003.07.19〜20

寸又渓輔(渓声会)時田さん、浅川さん、片山さん(バカ長隊)
田辺、松井(渓道楽)山崎





Text : 松井 伸介

 ここ最近、恒例化しつつある例の場所に例のメンバーが集まった。今回は寸又さんの地元のバカ長隊の皆さんも後発隊で参加する。

 歩き慣れたルートでテン場まで辿り着いた。最後のいやらしい降り口があり、最後の最後で寸又さんが滑り、岩で手を深く切ってしまった。
 元々この地方の岩は昔、斧などを作るのに使われていたらしく非常にするどい岩なのだ。
 今でも忘れない最初の源流デビューの際に、自分が気絶寸前のところをザックを交換して助けて頂いた恩人が寸又さんだ。出来る限りの応急処置をナベさんとする。本当はヒルに吸われた時同様にヨモギを磨り潰して塗り込むと良いらしい。
 応急処置を終えて、改めてテン場を見るとウェダーが2つ捨ててある。来る途中で拾ったコンビニのゴミの賞味期限を見るとここ数日前に来たらしい。
 源流のみならず自然で遊ぶ資格の無い人間の痕跡に腹を立てながらも、テン場を組み昼食を取ると早速釣りへ出かける。

 過去良く釣れた川に胸を高まらせながら出かけるが、ほとんど全くと言って良いほど釣れない。既にここへは5回ほどお邪魔しているがこんなに釣れなかったのは初めてだ。
 釣り堀(入れ食い)の釜はアタリすら無い。更には大和岩魚の川でニッコウ岩魚が釣れた。
 寸又さん曰く、ここ最近放流されたものだろうとの事であった。こんな時は釣りは諦めて早々に切り上げるに限る。さすがのナベさんも撤収の号令。テン場へ戻って宴会開始である。

 間もなくバカ長隊の到着である。
 予定より遙かに早い到着だ。普通に考えても早過ぎる。初回の入渓とは思えない時間だ。
 それにも驚いたが、到着して荷物の中身を見て更に驚いた!さすがに寸又さんの先輩達。噂には聞いていたが、ただ者では無い。なんと、一升瓶で持参の地酒に児玉スイカ、焼き鳥、その他山ほど酒を持ってきている。
 必然的に宴会はこうなった。

いらっしゃい。今日は良いネギマ入ってるよ ちょっと薄いんじゃないのぉ?。もっと入れてよ
妊娠してるのは奥さんだろ! いやぁ、酔っぱらっちゃったよぉ
到着後、入浴するバカ長隊隊長。
周囲からは
「やめろー!魚が死ぬ!」
「下流で釣りが出来なくなる!」
「毒流しか!バカやろー!」
ワンパクチリオイルサーディン
バジル風

「私の酒が呑めないんですか!」「遅いですよ。次はワインが待ってますよ!」と勧められるがままに呑んで、気付くとあっと言う間にビール数リットルに地酒、ワイン2リットルを空けていた。続いて焼酎、日本酒と続々と酒が出てくるのである

ぐわっはっはは!! 「今晩最後のワンパクシリーズいきますか!」
「がっはっは!」
自分の二日酔いの悪い血を吸いすぎて、
動けなくなった旦那(ヒル)

 過去最高に笑い転げた渓呑みでした。内臓破裂寸前まで笑い転げた渓呑みでした。
 「そうか、山ちゃんは新入りかぁ。いっちょ先輩としてもんでやるか!」と言ってたバカ長隊の晋也さんだが、どうやら山ちゃんの酒豪ぶりを知らなかったらしい。返り討ちに合い翌朝、時田隊長の顔の前で空ゲロを吐いてたらしい。
 尋常では無い酒の量に自分も二日酔いになったのは言うまでもない。
 それでも向かい酒をするナベさん。








 間もなく下山するが、遡行中の汗で完全に酒も出きり、里で懲りずに呑むメンバー達。ここから参加の吉田隊員に更に宴は盛り上がる

 今回改めて実感した。本当に楽しむにはどこに行くかもあるが、誰と行くかである。こうして会を越えた新しい仲間が増えた。

メンバー紹介

ナベさん:今回の参加にあたっては、先輩を買収し仕事を任せての強行参加!!
寸又さん:今回は残念ながら、手を6針縫う事になってしまったが、それでも忍者っぷりは健在!
時田隊長:ヒマラヤを制したスーパーマンである。今回は一升瓶と児玉スイカ、ウナギの蒲焼きを持っての参加。
浅川隊員:到着してびっくり!寝間着で遡行してきた。すごい量のビールを持参しての参加。
晋也隊員:今回、夜の宴を多いに盛り上げて頂いた!
山ちゃん:とても今年デビューとは思えない基礎体力!そして驚くべきはドブ瓶(底なし)ぶりである。

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