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新潟県 魚野川水系

 1999.09.25(土)

 釣行メンバー:岩田会長夫妻、高野











Text&Photo :高野 智 

ほんとに行けるかな〜?

いよいよ99年の9月も終わろうとしている。9月の最後は源流がいいなと計画を練っていたのに計画は二転三転。結局日帰りということになってしまった。まあ、行けるんだから贅沢は言えないか。

 今回のメンバーは岩田会長夫妻と私である。夫婦水入らずに邪魔者一人ということになってしまたったが、「大丈夫、渓ではS○Xしないから。がははっ。」と相変わらずの会長であった。

 場所は会長が通いつめた新潟県湯沢の魚野川水系。昔は釣れたということだが、どうなることやら。

やっぱ近いね〜

 会長の店「かじか」を出発したのは0時すぎ。関越道東松山インターから現地まではすぐに着いてしまった。最近は山形方面が多く、5時間、6時間はざらだったので非常に近く感じる。しかし、近いのは我々だけではなく皆同じ。同業者と思われる車が上流に向かって走っている。

 適当な所で車を止め仮眠するが、熟睡して夢までみてしまい起きたら6時だった。おっとここは源流じゃないから早起きは基本だった。先行者に入られたら釣れなくなっちゃうよと、急いで支度して渓に降りる。

 会長夫妻は下流から、私は一人で上流より入渓。台風の後だから水も多いと思いきや、たいして増水していない感じである。おまけに凄いボサ川で、作ってきた仕掛けでは長すぎる。急いで短くして第一投を小さな落ち込みに入れた。するとククッというアタリ。軽くアワセるとチビヤマメが・・・。
その後はチビの入れ食いに近い状態。せっかく取ってきたドバが無くなっちゃうよと、小さそうな奴のアタリはアワセずにそっと竿を上げてやり過ごす。
7寸のオスヤマメが顔を出した
7寸のオスヤマメが顔を出した

 しばらく釣り上がると少し大きめの落ち込みが現れた。いままでより水深もありそう。そっと竿を入れるとすぐにアタリが出る。今度のは少し大きそうなので軽くアワセると待望の7寸ヤマメ。「そうそう、これくらいないとね。」やっと良型が出てホッとし煙草に火を付け一休み。周りを見回すと秋の気配が山を包みはじめている。まだ紅葉は始まっていないが、関東よりも大分涼しい。

あちゃ〜、逃げられた

 その後もボサが被り竿の出しづらい所が続いていた。チビは来るのだが7寸ヤマメの後が続かない。

 渓は道路を離れ静かな森の中を流れている。そこでようやく大きめのが掛かった。今度のは居つきの美しいイワナである。腹の黄色も鮮やかだけど、ヒレの下側が真っ赤に彩られている。大きさは7寸強といったところだろうか。ハリを外して魚籠に入れようとしたところで、つるりと滑って流れに帰ってしまった。う〜ん残念、でも、まいっか。今度は簡単には釣られるなよ。
美しいイワナ 賢くなって生き延びるだろう
美しいイワナ 賢くなって生き延びるだろう

 会長は8寸位のを釣っているんだろうな〜、と考えながら遡行して行くと堰堤出現。堰堤下のプールは非常に深いのだが、全面コンクリートで固められ、あまり竿を出す気がせず右岸を巻いて上流に。

 堰堤上は流れも細くなって、アタリも減ってしまった。少し行ったところで7寸イワナをキープ。時間までまだ少しあるので釣り上がるが、流れが二股になり水量も二分されてしまったので納竿となった。
流れは二分され、この先は釣りにならないだろう。
流れは二分され、この先は釣りにならないだろう。
森には秋の気配が漂っている。

まさか会長が

 車に戻ると会長夫妻が待っていた。会長の腕ならこの状況でも5尾位はキープサイズを釣っているだろうと思い、「どうでした」と聞くと「いや〜、小さいのばっかりでダメだよ。先行者も居てさ〜。」とのこと。まさか会長がキープゼロとは・・・。

 時間は9時、まだ他にも会長の隠し沢?があるというので、そちらに移動することにした。

 しかし、先程の沢よりも状況はもっと悪く、森は切られ魚の気配がほとんど無い。何度かアタリがあっただけ。途中アケビを取って車に戻り、温泉に入り今年の釣りは終わりとなった。
難しいボサ下に竿を出すも、魚は顔を見せてくれない。
難しいボサ下に竿を出すも、魚は顔を見せてくれない。


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