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 埼玉県 荒川支流

  1999.3.6
   中村、高野

   天候:晴れ


Text&Photo :高野 智 

 ようやく関東も渓流解禁を迎えた。今年は例年の60%程しか雨が降っていないので、どこも渇水で厳しいようだ。早く雨が降って渓も回復してほしいものだ。

 そんな中、私達は秩父の荒川源流に向けて出発した。車止めには5時頃到着し、イナリ鮨を腹に詰め込み準備する。明るくなったところで入渓するが全然水が無い。ほんとにちょろちょろ程度である。そんな渓を釣り上がって行くが、当然のようにアタリはない。しかし、魚が走るのは見えるので、いることはいるようだ。

 しばらく行ったところで私の竿にアタリが出た。少し待ってアワせると6寸程の綺麗な山女魚が出た。これは写真を撮ってリリースする。しかし、後が続かない。誰もが竿を出すポイントはもちろん、竿抜けのポイントにも餌を入れて行くのだがちっともアタリが出ない。このままアタリが無いまま通ラズまで行ってしまうのだろうかと思っていたら、中村氏がちょっとしたところで7寸の山女魚を上げた。写真を撮って流れに返してあげる。
私が最初にかけた6寸山女魚 7寸山女魚と中村氏
中村氏のかけた7寸山女魚

 その後、中村氏が6寸の山女魚を上げたが、後が続かず通ラズまで来てしまった。今日は時間も早いのでヘツッてさらに上流を目指すことにした。

 ここからはゴルジュ帯なので遡行スピードも落ちてしまう。足回りもウェーダーで歩きづらいが、なんとか竿を出しながら釣り上がった。しかし、ゴルジュ帯の魚は去年の大水で流されてしまったのだろうか、ますますアタリが無くなってしまった。やがて滑状の滝が現れて遡行が困難になってしまった。頑張れば行けるのだが、これ以上行っても釣れそうも無いので引き返すことにして、ラーメンを作って食べた。
渓にはほとんど水が無かった 滑状滝を釣る私

 さて、車まで戻った私たちは昼寝の後、横瀬川にでも入ることにして引き返した。

 横瀬川なんて人が多くて釣れるわけないのだが、午前中の源流で疲れてしまった我々は楽に入れるところしか行きたくないという根性無しである。冬の間になまった体には里川がお似合いだ。

 横瀬川の入渓点にはバイクが1台止まっていたが、他に行く時間もないので渓に降りた。渓には凄い数の足跡があり魚の気配はまるでなかった。そんななかでも中村氏は6寸と7寸の山女魚を上げる。私は上に木がかぶっているところで、ようやく10cm程の山女魚が出ただけだった。


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