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 岐阜県 馬瀬川


  1998.02.14〜15

  田辺、武藤(バイト君)、高野


   天候:雨(14日)雪(15日)
   気温:1度(1日中)
   水況 :平水



Text  :高野 智 

 いよいよ今シーズンの初釣行だ。今回も田辺氏の案内での釣りである。田辺氏は年間の釣行日数が私の何倍にもなるだけあって、実に良い渓を知っている。

 夜10時に出て6.5時間かかって到着。気温は1度、空は曇っていて今にも降りだしそうだ。川原には積雪30CM。そんな中でも結構な釣り師の車が止まっていた。

 夜が明けたのでぶっつけの大淵で竿を出す。最初は少し流れのある所を流すがアタリ無し。かなり渋いもよう。前日割と暖かくて急に冷え込んだのでほとんど流れのないところにポイントを変更。田辺氏が8寸のサビの残ったアマゴをキャッチ。その後私も6寸のアマゴを取り込む。とん平のバイト君も6寸弱のアマゴを上げた。その後田辺氏が6寸程のアマゴを追加した。しかし、後から来たオジサン釣り師はポイントを知っているらしく、対岸のガケ上から3尾程続けて抜き上げた。これは粘れば結構行けるかと思われたのだが、冷たい雨が落ちてきた。とたんに食いが止まってしまい、9時すぎまでやったが、誰の竿にもアタリが来なくなった。

 あまりに寒くなったので場所を変えることにして、下流の橋の下に移動する。橋はいくつもあるが、その下には何処も10人程の釣り師が陣取っている。なんで橋の下にいるのか不思議だったが、しばらくして謎が解けた。漁協がトラックで放流してまわっていたからだった。なんとパトカーまで一緒にまわっている。

 この寒さでは天然物は望み薄なので、不本意ながら放流物狙いに切り替える。淵の流れだしに竿をだす。しかし、釣れない。隣で釣っていた人に聞くと流れのほとんど無い所にかたまっているようだ。その人のいいオジサンが「この辺にいっぱいいるから、ここを釣りな」と少し場所を開けてくれた。早速アタリがあったのでアワセをくれて抜き上げるがバラしてしまった。食いが浅いようだ。そこでアタリがあってから送り込んで少し待った。7寸程のアマゴが出た。続けて6寸のアマゴ。対岸の田辺さんも続けて上げている。これは10尾位出るなと思っていたら、また雨が降りだした。そしてアタリが止まった・・・。結局そこでは私が2尾、田辺氏4尾、バイト君0尾。しかたがないので昼飯にして、その後に1時間ばかり昼寝した。

 起きると雨も上がり薄日が差している。朝方のポイントにもう一度入ることにした。車を止めると朝のオジサンが上がって来た。良くこの寒い中こんな時間まで粘ったものだ。聞くと全部で7尾程しか出なかったようだ。田辺氏が漁協の放流の話をしたら、目を丸くして「放流しとったんか」とビックリしていたらしい。

 そのポイントはあまり残っていないと判断して、ちょっと下流に入ることにした。直ぐにそこで田辺氏に6寸のアマゴが来た。私の竿にも来た。さっきより引きが強かったので「でかい」と言ったら7寸位しかなく、田辺氏と2人で大笑い。続けて田辺氏、私とアマゴが釣れる。しかし、バイト君は釣れない。どうも寒さを甘く見たようでナイロンウェダーの下はジーンズ1枚。おまけに昨日は日帰りでスノボーに行ったらしく、体調が不良らしい。その後アタリが止まったので、納竿とした。

 本日の釣果。私5尾、田辺氏8尾、バイト君1尾。ただ全員型は小さめだった。すぐに宿に入り温泉につかって、晩飯を食う。釣り宿だけあってアマゴの甘露煮が出てきた。これは絶品。明日は5時に起きようと宴会もそこそこに8時半に消灯。

15日

 朝起きるとめちゃくちゃ寒い。外に出るとなんと雪だ。こりゃ昨日より厳しい。ここは昨日の放流もの狙いとする。バイト君は1尾ではあまりにかわいそうなので、昨日の橋下のオジサン入れ食いポイントに陣取らせ、私と田辺氏は対岸に入る。夜明けとともに何人もの釣り師が入ってきた。しかし、誰も釣れない。そのうち対岸の崖上のオジサン(たぶん地元)が釣りだした。なにせ置き竿にしていても釣れる。どうやらかたまっているようだ。しかし、こんなのは渓流釣りじゃないな。バイト君にもきたらしい。が、抜いた魚を手掴みしようとして落としてしまった。見かねた田辺氏がアドバイスに行く。その後バイト君は3尾のアマゴを上げた。私と田辺氏は釣れていないが、朝飯が9時なので残念ながら納竿とした。

 今回は天候が悪く最悪の条件の中での釣りだったが、とりあえずアマゴを上げることが出来た。バイト君も4尾の釣果で喜んでいたので非常に楽しい釣りだった。川は大場所の連続で、まだまだ上流が長い。天然物が動きだす4月頃にまた来たい所だ。


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