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 「富山県」釣行記


 
釣行者:岩田会長、渡辺副会長(ケンさん)、永田氏、川村氏、山川氏、瀬谷進一
 釣行先:富山県・新潟県下記水系小川/青海川/大平川/笹川/片貝川/名立川/桑取川
 釣行日:1999年5月1日(土)〜5月4日(水)
 天候:5月1日から3日まで晴天、4日はam小雨→pm大雨
 気 温:日中20℃前後水温:5℃〜7℃
 釣 果:岩魚 中・小型をリリースを含め70匹余り

Text&Photo:瀬谷 進一 

渓道楽発足以来、最長の釣行である。各自尺オーバーを期待しつつ、かじかを23時頃出発……(山川氏は、現地で合流となる) 

関越道・北陸道とも、これといった渋滞もなく、翌朝5時過ぎに朝日ICを通過し近くのコンビニに到着した。早々に朝・昼食を買い込みいつもの作業着に変身。(一人ではけっしてできないことも、集団の場合、コンビニ駐車場でも平気で裸体をさらすことができてしまう不思議な力)

5月1日(土)晴天 小川水系

A支流

私はザイルをかつぎ、会長とA支流へ向かう。途中の林道に先行者らしき車が止めてあり、ヤバイと思いつつ雪渓による車止めで下車、100m間隔にある堰堤毎に釣り登る。途中、何故か長竿を持った先行者2名が林道を降りてくるのを目撃する。彼らとは距離もあり挨拶もできず、よって釣果もわからず、我々は前進あるのみ!徐々に川幅が狭くなり、これこそまさに渓流だぜ!と思ったのも束の間、結局雪渓により納竿となる。釣果は、会長:キープサイズのイワナ5匹、私は凸です。

A支流下流部 A支流の雪渓

B支流(A支流の上流部)チーム:健さんと永田氏 イワナ5〜6匹?
本流チーム:川村氏 ヤマメ5匹

14時に集合場所で、山川氏とも合流する。翌日は青海川のため、出来る限り近くのテンバへ向けて出発。途中のスーパーで各自食いたいものを、全て本当に全て買ってしまった。なんと段ボール3箱分も!予定のテンバ入り口は工事中であったため、結局、我々に最適なネーミングの親不知キャンプ場に17時着。シーズンオフのため、管理人不在、家族釣れ2グループとさすらいのライダー1名のみで、ほぼ貸し切り状態であった。設備は、炊事場、水洗トイレ(トイレットペーパー完備)、シャワーボックス(オフのため使用出来ず)完備で、おまけに使用料は只であった。段ボール三杯分の材料をたいらげ、20時車中での消灯とした。

日本海に明日の釣果を祈る人々 炊事場(他のメンバーは何処に?)
宴の後 私だけ のけ者に……

5月2日(日)晴天 青海川水系

5時起床、うどんをたいらげ、後片付けをしていると、若干1名すでに作業着に変身しているではないか?(下記写真参照)

左記人物の爆釣ポイント

会長の予定していたK谷は、何と入り口に大型テントが設営してあり、すでに2名先行し、テン場にいた3名もこれから入渓、合流との事。渋々ここより上流にあるトンネル先より釣行開始。災い転じて福となすではないが、結果、爆釣となった。

川村氏・山川氏チームは、K谷出合いより下流にて釣行するも残念な結果に。健さん・永田さんチームは、A谷へ軽装で入渓、50m程のザイルが必要なところで目的地に到達できず。それでも、数匹ゲット。

私は、K谷出合いの橋下よりトンネルまで、距離にして200m程。渓相はなかなかであるが、イワナ2匹のみ1時間で終了。ふと煙草を車に置き忘れているのに気がつき、上流部の会長のところまで煙草を仕入に向かった。お仕事中の会長に近づき「会長〜」と叫ぶと何故か?石が3個程私めがけて飛んできた。煙草をもらいに行っただけなのに?何か勘違いをされてしまったようである。(笑い)

渓相は良いのだが?????

12時に全メンバー納竿後、国道8号線に出て定食屋を目指した。GWの日曜日とあって、国道は大渋滞、定食屋も大入満員。4軒目のお店で鱈汁等をたいらげた後、温泉で3日振りの垢を落とし、3時間程仮眠をした。

夕まずめ  笹川

健さん・永田氏チームは、川虫にてイワナ2匹、会長は車中で休憩他はお凸で日没のため納竿となる。

今晩は各自疲れがピークをむかえ、晩飯を作る気力なし。永田氏お気に入りの定食屋(娘がかわいい)で飯をゲット。この近くの道の駅(越後市振の関)にて車中泊とした。やはりGWとあって、当駐車場の8割程は、同じ目的と思われる車で埋まっていた。

5月3日(月)晴天

AM3時15分起床。昨日買った弁当を食べながら、各自思い々のポイントに向かってスタート。残念ながら、ここで山川氏とは別れることとなる。帰路、途中の白馬村方面で釣行をしながらボチボチ家路につくらしい。釣果はいかに?

大平川水系

会長・永田氏チームは、本流で、釣果は少々。健さんは、支流で良型を含めイワナ5匹。


片貝川水系
川村氏、瀬谷

本流より、先行者数名を目撃しながら左にあるH谷を目指して爆進するも、雪渓手前の大車止めには、なんと20台程車が停まっていた。大半は登山客かと思われる。しかたなくM谷に移動する。好ポイントを見つけ早々釣行開始。二人とも15匹前後の入れ食いであったが、残念ながら全てチビイワナ(15p以下)のためリリース。大物を目指して、さらに上流へ移動。気が付くと、ここも雪渓による車止めに遭遇。やはり10台ほど駐車してあり、春スキー客かと思われる。Uターンをし、適当なポイントで釣行するもアタリもなく昼食とした。

雪渓 不思議な木

集合15時まで時間は十分あり、昨日のリベンジ笹川へ激走。

笹川

好ポイントを見つけ入渓途中、背中に山菜を山盛りに担いだ青年と出くわす。彼は週ニ、三回程山に入り山菜を取っているが、けっして商売目的ではないとの事。週ニ、三回ということはサラリーマンではなく、なにかしらの自営業であろう。子供のころは、竹棒に仕掛けをつけて釣りをしたらしいが、今は全然興味がなさそう。でも年々魚影が少なくなっていることについては危惧しているらしい。「遠方から来て、やっと釣り上げたという気持ちはわかるが、将来にわたり釣りをしたければチビイワナは是非リリースしてよ!」と彼より釘を刺され、山菜(ネマガリタケ)をごっそりプレゼントされた。別れて即2投目に7寸イワナをゲットするも、山菜と交換に泣く泣くリリースをしてしまった。でもなんとなく晴れ晴れした気持ちに。

笹川上流

15時に先程の道の駅にて会長チームと合流。しばし景色を見ていると、なんと国道を挟んだ崖にプクプクふとったカモシカを発見。絶壁を飛び跳ねながら横断している。是非渓道楽に入会して欲しい逸材と思ったのは私だけか?

新潟県内に入り、能生町・名立町で民宿を探索するも、やはりGWでどこもかしこも予約満杯で空いているところなし。結局、能生の道の駅で車中泊となった。

5月4日(水) 小雨→大雨

いよいよ最終日、体調・食欲とも完璧、誰よりも早くインスタント・ビビンバクッパをたいらげる。余裕をこいて、皆さんにコーヒーをプレゼントするため、コンロに着火材を塗りたくりプレヒートを開始するが、バルブが馬鹿になり高熱のため安全バルブが吹っ飛び炎があがり、コンロはお釈迦になってしまった。何か良いことが起る前兆だと自分を慰めつつ、最終釣行スタート。

名立川水系

会長・永田氏チームは、支流を攻めるが、先行者・工事中等あり、各自2匹程の釣果にて納竿。

健さんは、予定通り車中で仮眠。

桑取川

村営の温泉わきの橋を境に、下流を川村氏、上流を私が担当。

橋下より川虫を採取。タモに柔らかい川石が入ったと思ったら、カジカであった。50m程すすむが一向にアタリなし。会長チームは爆釣だな〜ちきしょ〜と思ったのも束の間、藪下の淵で1匹ゲット。さらに50m程すすみ堰堤下の落ち込みで、イワナを4匹ゲット。やっと好ポイントに遭遇したが、予定時刻を向かえ納竿とした。釣果計5匹。いずれも川虫が豊富な場所のため、丸々太っていた。

桑取川 桑取にごり村温泉の看板

12時に集合場所にいくが、相変わらず、会長チームが来ていない(今回の釣行で予定通りに来たためしがない)しかたなく名立川上流に向かうと、途中の酒屋で会長を発見。どうやら酒好きの永田氏が地酒を購入している様子。

しばしそこのご主人とミーティングを開始する。「この辺はマムシが多く注意したほうがいいよ!」とご忠告を受ける。これについては、川村氏より「ある人から聞いた話だけど、マムシに噛まれたら、それを生け捕りにして、生き血を吸い、肉を食べ、残った皮で傷口上部を縛れば治るらしい」とのコメントあり。はたして凡人である我々が、突然食いつかれ動揺しないで、そのような行動がとれるわけがないよ!

もう一つご主人の話によると、俳優でもありバイクを愛する根津陣八氏が、奇抜なスタイル(太股わきに竿ケースを取り付け、アーミースタイル)でバイクに乗り入渓し、尺オーバーを4匹釣り上げたらしい。またその時の奇抜なスタイルゆえ町民が警察に通報し、根津氏が職務質問を受けたらしい。

帰路は、大雨であったが関越道(昭和IC→前橋IC30Km)の渋滞のみで、ほぼ順調に21時30分「酒処かじか」に無事到着した。今回の釣行は、GWにしては珍しく最終日を除いて本当に澄み切った青空で、朝夕とも肌寒くなく最高の天候に恵まれた。渓相は十分満足できたが、雪渓がまだ残っており、大物が目覚める6月上旬に再挑戦したいものだ。

とにかく皆さんお疲れ様でした。


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